2009年11月04日

高校時代の映画「時計じかけのオレンジ」

 ご存じスタンリー・キューブリックの作品ですが、奇妙な題名でした。意味は未だに判りませんが、多分皮肉を込めた題名だと思います。彼の作品は「突撃」「スパルタス」「博士の異常な愛情」そして「2001年宇宙の旅」しか観ていなかったので、こんな奇天烈な題名でも別段不思議でもなかったのですが、さすがに内容は驚きました。高校生のその当時でも老人達を襲う若者達に驚いたのですが、それから20年後そのような時代が来るなんて思いもしませんでした。しかし刺激的な映像で観ている私たちの度肝を抜きました。とても考えられない世界でした。しかし的確に管理社会を風刺しているようにも思え、また結構真面目な映画とも思えたのです。独特に映像美と思考を持っている人だと感じましたが、ちよっとついて行けない感性の持ち主だとも思いました。
  正直今でもあの「2001年・・・」はしつこすぎて癖壁します。表現の仕方はそれぞれ自由ですが、もっと優しい表現で映画を作って欲しかったと思います。この「時計じかけ・・・」言いたいことは何となく伝わってきましたが、管理社会をもっと優しく表現できなかったのかと思います。今観たらどのような感想を持ったかは判りませんが、たぶんそんなには差はないかと思います。それは私がちっとも成長していないことを意味するとも思いますが、これこそ感性に違いかもしれません。玄人受けするかも知れませんが、私は好きにはなれない作品でした。つまり彼の映画には感動というものは無縁な極地にあると言えますが、そのようなものをバカにしているのかも判りません。
  その後彼は「バリー・リンドン」という作品を発表しますが、作風はがらりと変えて判りにくい監督の一人だと感じました。彼の映像からは政治性を感じぬはいられませんが、どのような人物だったのでしょうか。特に「スパルタカス」は今でも心に残っていますが、本人はあの映画はとても嫌だったようです。政治性を問われるのは嫌いだったのかも知れません。この作品も未来の共産主義の世界ですが、ソ連の体勢が余程嫌いだったのかも・・・。そりゃそうだと納得しますが、では彼の描く世界は何だか無常観が漂います。ちっとも建設的ではありません。皮肉が先行して目指すものが判らないのです。何だか人間不信に陥りそうです。
  彼は早死にしましたが、老いてどのような映画を撮ったのでしょうか。とても興味あります。
posted by ヒロシ・マックイーン at 15:21| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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