2009年12月25日

高校時代の映画「わらの犬」

  記憶の片隅にあった映画ですが、当時衝撃的な映画だったと思います。
主演はダスティン・ホフマンとスーザン・ジョージですが、何と言ってもこの映画は監督のサム・ペキンパーでしょう。
彼の映画はまだ観ぬ作品が沢山ありましたが、高校当時彼の作品である「ワイルド・バンチ」は盛んに2番館、3番館で上映していました。凄まじい銃撃戦や橋の爆破シーンなどがセンセーショナルに予告編として宣伝していたので、この作品は観ましたが、ストーリーがよく判りませんでした。その後幾度かこの「ワイルド・バンチ」は観たのですが、未だに展開がつかめていません。
  この「わらの犬」は封切りで観たのですが、とても単純な筋で私にも理解できる作品でした。しかし、ラストの暴力シーンはあまり気持ちの良いものではありませんでした。イギリスの片田舎に引っ込んだ若い夫婦がいわれのない理不尽な暴力についに暴力で対抗するお話ですが、観た後とても気持ちがふさぎ込むような感覚を覚えています。本来ならお返しなのだから、ざまをみろと言う気分になるはずですが、とてもそんな気持ちにはなれません。どうしてこんな事をするのだろうか!?と人間不信になりそうでした。反撃する主人公も何か吹っ切れたように暴力の連鎖にはまってしまうのです。もうどうしようもない奈落の底のように虫けらのような気分でした。自分の身を守る為だから仕方がないと言えばそれまでですが、もっと違うはじけた行動です。人間だからやりそうな諸為なのです。監督のペキンパーもそれを狙っていたような不審があります。人間だから理性も知性もあるのですが、人間だから理解不能な行動もすることを確信しているようです。観た後気分がすぐれず帰ってことを覚えています。スローモーションを多用したガラスが割れるシーンは忘れることはできません。ガラスが割れるのと理性壊れることが同義に感じられました。何故かこのシーンは「イージーライダー」のラストを思い出されました。
  その後ペキンパーはスティーブ・マックイーンと「ジュニア・ボナー」と「ゲッタウェイ」を撮っていますが、このような気持ちはなりませんでした。きっとこの映画が本音なのかも知れません。
posted by ヒロシ・マックイーン at 15:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月05日

高校時代の映画「チザム」

  アメリカの古き良き時代の香りが残った映画でした。私の言う、アメリカの良き時代など当てにできませんが、1950年代から60年代はこのような西部劇が沢山作られていました。もう作りすぎというくらいだと思いますが、実際映画の出来も非常に良い作品もありました。この「チザム」はそれを思い出せてくれた出来の良い映画です。
  主演はジョン・ウェインです。勿論西部劇で牛の暴走も、ガンマンの撃ち合いもたっぷりあります。チザムは実在の人物で知っている名前も出てきます。創作ではなく実話なのでとても興味深く観られました。1970年代はアメリカン・ニューシネマの時代なので何故このような前世代の映画が作られるのであろうかと不思議でしたが、ジョン・ウェインも意地を見せたかったでしょうか、それから次々と西部劇を作りあげていきます。しかしそれらの映画は近代の西部劇になっており、バイクが登場したり、ライフルや拳銃を振り回す時代ではないところを描いています。ジョン・ウェインが老いると同時期に正統派の西部劇も終焉を迎えるのです。その意味では最後のジョン・ウェインらしい映画に仕上がっていると思いました。パット・ギャレット、ビリー・ザ・キッドらが登場してお話に花を添えます。そして牛のスタンピードも勿論あります。そしてラストはジョンウェインのチザムが肖像画になって終えるのです。どうです、正に正統派の西部劇ではありませんか。そうです立派な西部劇でした。テレビや三番館でそのような西部劇を観た私にはとても嬉しい作品でした。監督はアンドリュー・V・マクラグレンです。私にはこの作品がベストのような気がします。
  そう言えばこの前年に「勇気ある追跡」という作品でジョン・ウェインはアカデミー主演男優賞を初めて獲得しました。壇上で彼が涙した写真がありましたが、あれだけのキャリアがあり、ハリウッドに貢献した彼が賞を取ったことがとても嬉しかったのでしょう。良かったと正直思いました。
posted by ヒロシ・マックイーン at 15:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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