2010年06月28日

社会人になって観た映画「仁義なき戦い」

 この作品はシリーズ化され全部で5本作られました。
どの映画もそうですが、ヒットしないと連作にはなりません。この映画は広島が舞台ということもあり、実録ものということもあり、大ヒットしました。確かお正月映画だと記憶していますが、たぶんオールナイトで観ましたが、観客で映画館は満杯状態だったのを覚えています。
 この作品の前に監督の深作欽二は「人斬り与太」という現代やくざの傑作を撮っています。この映画の主演も菅原文太で撮られましたが、息はぴったり、あの作品があったから、この「仁義なき戦い」シリーズも生まれたといえます。
 あの独特な音楽と実録シリーズという実在した人物を描いてあるということもあり、あっと言う間に5本も製作されました。いずれも甲乙つけがたい傑作に仕上がっていましたが、私のベスト作品は2作目の「広島死闘編」です。「仁義なき戦い」シリーズはいわゆる群衆劇ですが、仁義に名を借りた、裏切りと人間のしがらみを描いています。こんな面倒くさい世界ならいっそまともな一般社会のほうがよっぽど生きやすい世界だとつくづく思いました。それほど難しい世界です。しかしこの「広島死闘編」は登場人物も限られており、一人の無鉄砲な若者を通してやくざの悲しい世界を描いています。そのもう一方が現代やくざ「人斬り与太」です。私はこの映画を見終えて、足ががくがく震えながら映画館を出たのを覚えています。それほど強烈な映画でした。この2本が現代やくざ映画の双璧ですが、私はやくざ映画をこれまでごまんと観ましたが、東映のやくざ映画も現代シリーズになってやっと終焉に向かって進んでいきます。その一つのエポック的な作品群になりました。
 その後も「新仁義なき戦い」なども製作されましたが、この映画を超える物は現れませんでした。難と言えば役柄が多すぎたり、しがらみが難し過ぎてよく理解出来なかったり、死んだ役者が役柄を変えて何度も出たり、色々難点も多々見られましたが、充分群衆劇として楽しみました。
 まだ2番館、3番館があった時代です。東映やくざはそれからも随分観ましたが、60年代の鶴田浩二、高倉健、そして70年代の菅原文太などがスクリーンを賑やかしました。やくざの世界ももう一つの世界です。人間が生み出したもう一つの別な世界です。その人間模様をつぶさに観ることができました。 
posted by ヒロシ・マックイーン at 22:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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