2010年11月29日

社会人の時に観た映画1976年「不毛地帯」

 何というタイミングの良さであろうか!この映画が公開される時、前総理大臣が逮捕されるという事件に発展していった。世に言う「ロッキード事件」ですが、毎日、連日新聞やTVに取り上げられててんやわんやの大騒ぎになっていました。そのタイミングで公開されたのが、山崎豊子のこの「不毛地帯」でした。監督はこの手の作品のでは、抜群のさえを魅せる山本薩夫監督です。見応え充分な大作に作られ、実際起こった疑獄事件を見事に再現してくれました。ふーんこういう風に起こったのか、こんな流れでお金が政治家に渡っていったのか、政治家と企業の関係とか、官民の癒着や、官僚たちの役回りとか、色々勉強になりました。小説の世界ではなく、実際に起こったであろう、事件の検証になりました。事実は小説より奇なりと言いますが、ロッキード事件を平行に見ることが出来ましたから、小説と同じことが実際に起こっているのが、歴史として証人となりました。しかしこの事件が、政治ばなれを引き起こしたのも事実です。所詮政治とはこんなもの、金儲けで政治をやっているとか、国民は思ったことでしょう。とても危険な兆候です。実際何億円というお金が、政治という世界で飛び交うのですから、国民はやってられません。小説同様、不審死も多くありました。政商という存在が実際存在し、政治家が蟻のごとく群がる。そんな小説のような世界が明らかになっていきます。映画か事実かみがまう世界です。「華麗なる一族」「金環食」そして「不毛地帯」と見事に日本の恥部が繋がっていきます。おそらく、今の社会でもそれとほとんど変わらぬ世界が展開されているのでしょう。情けない世界です。NHKの「龍馬伝」で理想の社会がやってくると語っていましたが、見事に裏切られた思いでしょう、龍馬は。
 で、映画ですが、この映画は日本映画で大ヒットしました。それから以降このような映画は日本で作られていませんが、山本監督以外でこのようなスケールを持った監督が現れないのと、どちらかと言えば内向きに日本映画がなって行ったのかも知れません。何となくそんな気がします。
posted by ヒロシ・マックイーン at 18:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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