2010年01月13日

DVD鑑賞記「チェイサー」

  久し振りにDVDを観ることが出来ました。この数ヶ月何だか映画を観る気分ではなかったことは確かです。しかしそこで選んだのが、この「チェイサー」でした。以前映画サークルの仲間がこの映画のことを紹介していたのを覚えていたからです。だからもの凄く期待をしていました。しかし少々期待を裏切られた感覚を持ちました。それはこれだと確信を持ってここでは述べられませんが、もっと違った作りを期待していたからでしょうか。だから期待とは違った感想をもったことは確かでした。また全くこの映画には知識というものを持っていなかったので、こんなものだろうとも思います。
  「チェイサー」とは追跡者という意味なのでしょう。確かに追っかける者と、追いかけられる者が映画の中心に存在します。元刑事ジュンホで今はデリヘルを経営するやくざな男と全然身元不明の連続殺人鬼ヨンミンです。映画は警察に拘束されたヨンミンが何故か知りませんが自分が何人かを殺したと告白します。そこがまず驚きなのです。黙っておればたぶん判らなかったはずです。それなのにヨンミンはケロッとした顔で警察に告げます。観ている私たちも呆気にとられたはずです。何故って疑問に思ったはずです。私たちには理解不能な精神が彼には働いていたのでしょうか。それとも早く自分を捕まえて欲しい願望が働いたのでしょうか。しかしそれからも彼は警察から解放されても2人の人間をハンマーで撲殺してしまいます。しかもヨンミンの過去も生い立ちも映画からは全くと言ってよいほど判りません。また奇妙なことに何故こんなに人を殺すのかも私には意味不明でした。確かに犯罪に限らず、人間の所為は理由づけが必要不可欠だと思いますが、理解不明なこともこの社会には存在します。それも人間という不可解な動物の成せる業かも知れません。業という悲しいサガでしょう。また不可解なのは元刑事のジュンホです。彼は悪徳警官で詰め腹を切らされたようです。警官の時はかなりの敏腕刑事だと思わせます。しかし今はゴミと呼ばれる違法行為のどうしようもない男に成り下がっています。しかし彼は失踪した女たちを必要に追いかけます。まるで憑かれたように探しまくります。元刑事の犯罪に対する勘が働いたのでしょうか、僅かな手がかりを掴んで犯人に辿り着きます。私の勝手な思いこみでしょうが、そのあたりの面白さをこの映画に期待をしていたのかも知れません。映画は簡単に犯人に辿り着き対峙します。むしろ映画は追っかけのサスペンスより、直接的な決闘に主眼が置かれているようです。知能で対決するのではなく、動物的な力と執念で対決する血まみれな本能です。しかし犯人は容赦なくハンマーを頭上に振り込んできます。女性や老人はたまったものではありません。それは血潮が吹き飛び、血まみれの世界です。サスペンスとはほど遠いクライムシーンです。私の期待とはほど遠い映画ですが、ある種の衝撃的な刺激的な映画には違いありません。事実、日本でもこのような事件は多数起こりましたし、未解決事件の多くはこのような凄惨な事件だろうと思います。私たちの日常にも起こりうる行為だと言えます。この映画は非日常的の世界を描いているのではなく、人間の行為を描いているのだと思います。そう言った意味では人間を描いた傑作といっても決して過言ではありません。
                                 続く
posted by ヒロシ・マックイーン at 16:48| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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