2010年01月14日

DVD鑑賞記「チェイサー」U

  殺人鬼のヨンミンは一体何者なのだろうかと疑問に思います。生活感も存在感もまるでありません。影のような存在で、私たちの後ろに潜んでいるように思えます。そうもう一つの影です。邪悪で薄ら笑いを浮かべ、何かあろうことならすーっと出てくる獣のような怖い存在です。この映画は実話を元に作られたようですが、このモンスターのような存在を監督はどのような思いで描きたかったのでしょうか。金槌で人を殴るとどうなるか、考えなくても判る話です。しかしこの映画では気負いもとまどいもなく人に金槌を振り下ろします。とても怖いシーンですが、観客は身じろぎもせずそのシーンを見つめたと思います。何故こんなことをヨンミンはするのかと思ったはずです。意味や理由が判らない殺人が平然と行われるからです。理由が判らぬ殺人ほど怖いものはありません。正にこのヨンミンこそそんな存在なのです。しかしこの闇の存在はこの世にうようよしています。先も書いたように何処にでも蠢いているような影です。監督は実話を通してそんなことを訴えたかったのではないでしょうか。
                        続く
posted by ヒロシ・マックイーン at 21:45| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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