2010年03月06日

社会人になって観た映画「エクソシスト」

  この映画は私が船乗りになった時に観た映画です。船乗りと言っても自分のことを振りかえろうと思い、叔父に頼んで船舶関係の会社を世話をしてもらいました。期間などは考えていなくて、目標とするものが見つかれば直ぐにでも降りようと決めていました。そんな中観たのでこの映画でした。
  我々セイラー(甲板員)には2人部屋が与えられていました。映画が好きだということは他の船員仲間にも直ぐ広まりました。サードオフィサー(三等航海士)はとても若く、そしてハンサムな人でした。私の部屋に良く来ては色々話をしてくれたのをおぼえています。その彼が高松港に停泊していた時その「エクソシスト」を観た話をしてくれました。彼は五島列島の出身で洗礼は受けているようでカソリックだと言うことでした。私の人生でそのような宗教を持っていた人は初めてだったのでとても興味深いものでした。彼は我々とは違った見方をしていました。へえー!そんな見方があるのかと言う感じです。それは善と悪、悪魔の存在、心のありようなどでした。やはり宗教感が映画を鑑賞するのも左右するのだなと感じました。私もその話を聞いていたので、どうしてもこの映画を彼の視点で観ていたと思います。
  この映画を何処で観たかは覚えていませんが、日本の幽霊の映画と西洋のオカルト映画とはこんなに違うものかと驚きました。映画を観る前に西洋では失神者が続出などと宣伝していたので、どんなものかと思っていたのですが、日本の怖さと西洋の怖さの意味を知ることになったのです。それはやはりサードオフィサーの映画の感想が先にあったから、西洋のオカルトや怖さの意味を知って観ることが出来たのだと思います。映画の出来は素晴らしかったと思います。日本の映画は視覚的や心理的に怖がらす演出をしますが、この「エクソシスト」は宗教観を問いかけてきます。善と悪が厳然と存在してそのせめぎ合いをするのです。それは壮絶な戦いの姿でした。勿論少女が汚い言葉を吐いたり首が360度回転したり、超常現象が起きたり、刺激的なシーンの連続ですが、それ以上にあの敬虔な神父さえも悪魔が入り込む余地があることに西洋人はショックを受けたことだと思われます。だから余計にそれらのシーンが心に響くのだとサードオフィサーは語ってくれました。私はほとんど無宗教なのでそのような感覚は思いもよりませんが宗教を信じる人は人ごとではなかったはずです。オカルトと言う言葉や超常現象なる言葉もこの映画以降盛んに使われましたが、やはり先駆的な役割を果たした名作と言えるでしょう。
  数年前この作品を観る機会がありましたが、その想い出を内包しながらの鑑賞だったのでこの映画は特別な思いがありました。映画の内容はここでは述べませんが私の映画史の中でも特出すべき作品でした。
posted by ヒロシ・マックイーン at 07:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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