2010年08月17日

社会人になって観た映画「新幹線大爆破」

 久方に観る大ドラマの大作でした。この作品は東映で作られたのですが、東映では珍しいやくざ映画ではない、しっかりとした見応えのあるドラマに仕上がっていました。
てっきり大ヒットすると思っていたのでが、期待に反して製作費回収が関の山のようでした。
これは後での話ですが、フランスで短縮版が公開され好評を博したそうです。
この映画のファンとしては短縮だとしてもフランスで受け入れられたのは良いことでした。
しかしこの映画の良さは多分短縮された部分だと思います。
 ドラマがしっかりしているからこそ爆破されるのか、否かがハラハラするのです。この脚本は社会性と共に人間性やモラルなど見応えあるシーンが沢山ありました。ちょっとやり過ぎの感もありましたが、先の韓国映画を思わせるような、これでもかというようなシュチュエーションが全編にちりばめられており、今の韓国映画やドラマはこの映画をヒントに作られたのではないかと思います。
まあ日本映画は昔はこのような映画が沢山作られていましたが、プログラムピクチャーや、粗製乱造のせいで、このような映画を久し振りに観たような気がします。
 主演は高倉健で、対する国鉄側は宇津井健でした。正に健さん対決です。様々な人間がこの物語に絡み、警察によって高飛びをしようとする高倉健を射殺するシーンで映画は終わります。
この頃はパニック映画というジャンルがあり、「ポセイドン・アドベンチャー」「タワーリング・インフェルノ」「大地震」等、続々とこういった類の映画が公開されヒットしていました。それを狙っての製作だったと思いますが、なかなかどうして、手の込んだ脚本でしっかりと演出で見事な作品に出来ていました。
 監督はやくざ映画を任されていた佐藤純弥です。この作品の好評振りからか、やたら大作を任されるようになります。
「人間の証明」「野生の証明」「おろしや国酔夢譚」「男たちのYAMATO」等の大作を次々作ります。
今や日本を代表する大監督になったみたいです。
そう言えばこの映画を観ていると、柴田連三郎の小説を思い出します。偶然やすれ違い、運命やどうしようもない定めや人間の醜さや勝手さを思い出します。その本来の力強さを日本人は忘れているようです。
さらりとした、今の映画のアクのなさ、人との絡みの少なさからは虚しさだけが最後に残り、空疎な感動のないドラマしか産まれないような気がします。今だからこそもっと突き詰めるような熱いドラマが産まれても良いような気がする。
この作品にはその強さがあった。
posted by ヒロシ・マックイーン at 11:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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