2010年09月06日

社会人の時に観た映画1975年「金環食」

  ご存じ山本薩夫監督作品ですが、彼の作品はドラマが主体でストーリィが先行しすぎるきらいがあって、いまいち面白くない気がしていました。
山本監督の作品は「戦争と人間」が最初だった気がしましたが、それより前に「沖縄」という作品を観ていたようですが記憶にありません。その当時はあまり面白いとは感じなかったのでしょう。記憶していないなんてちょっと不思議な気もします
  先日BSで山本薩夫監督特集が放映されましたが、何本か観ました。その中で「金環食」も入っていました。
もう35年前の作品ですが、今観ても飽きの来ないどうなってしまうのかとドキドキの展開を見せてくれます。こういったストーリィの面白さは、山本薩夫ならではの真骨頂ですが、当時の私には物足りなさを感じていたのでしょう。何だかダサク思えていたのだと思います。今にしてみれば、ストーリィの面白さは勿論、しっかりとしたドラマの重要性に重きを置いてなかったような気がします。情けないことです。
山本監督の骨太なドラマの重要性を主体にした構成に今更ながら敬意を表します。昔観た「忍びの者」や「白い巨塔」「戦争と人間」などは彼なくてはこんな面白い作品に出来あがらなかったと思います。またこのような作品は時代が要求し作り上げた物かもしれません。今でもTVで盛んにドラマが作られ放映されていますが、山本作品のような、艶のある作品にはお目にかかりません。そういった意味でも貴重な監督なのかも知れません。
  私は当時あまり好きな監督ではありませんでした。何度も書きますがストーリィが先行しすぎて物語に面白さが欠けていたような気もしたからです。若気の至りです。今にしてみればストーリィの重要性は欠かせないものです。彼のドラマの骨太さは目を見張るものがあります。
話は違いますが、スティーブ・マックィーンが「栄光のルマン」の撮影でドラマの重要性を主張するジョン・スタージェスとドラマを出来るだけ排してレースを中心にした映画にしようとしたマックィーンと意見が分かれ袂を分かった事がありました。私はこの出来上がった「栄光のルマン」に大満足でしたが、興業はさんざんなものでした。私たちが思った以上ドラマは大切なものかも知れません。そんな事で今にして思えば、山本監督は日本のセシル・B・デミルというのも頷けます。
  「金環食」の話とはだいぶ外れましたが、似ている政界の顔ぶれなどもあり、サービス満点の映画に出来上がっていました。映画は尻切れトンボの感もぬぐいませんが、映画や政治の話はこの映画から沢山出来る筈です。それだけの内容のある映画だったと思います。今の世相とそんなに変わりはありません。社会はずーっと続いているのですから。
posted by ヒロシ・マックイーン at 10:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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